むし歯治療でつらいのが、歯を削る時の音と痛み。しかし今、「削らないから痛くない」というオゾン治療法が注目を浴びています。これは、強力な殺菌作用のあるオゾンによってむし歯菌を死滅させる治療法で、自覚症状のない初期のむし歯なら、除菌の後に歯の表面にフッ素などを塗布し、歯のエナメル質の再石灰化、つまり自然治癒を図ることができます。また、軽度のむし歯は、麻酔を使用することなく無痛に近い治療が受けられます。悪い部分のみ除菌できるので、余分に削る必要がないことも特徴です。大きなむし歯には対応できませんが、歯の神経を取らずに治療するという選択肢も有り得ます。20秒間オゾンを作用させることで、むし歯を作る原因菌の約99.9%が除去されます。また、歯科の治療の多くに使用することができます。ただ、現在日本でオゾン治療の機械を所有している歯科医院は50程度とのことです。
