お口に関する話

お口の健康維持

お口の健康を維持するためには、まず病気に罹らないための予防と、むし歯や歯周病の治療が終了してからのメインテナンスが重要です。予防とメインテナンスは、いずれも患者さん御自身が日頃心掛けるべき点と、歯科医院で受ける予防処置や指導、あるいはメインテナンスがあります。快適な食生活のため、歯科医院スタッフは、お口の健康維持を支えます。

口腔ケアについて

介護を必要とする高齢者の方にとって、健康な人には病原体とはいえないような細菌によっても日和見感染症、感染性心内膜炎、誤嚥性肺炎に陥ることがあります。口腔ケアはこれらの疾患を予防するために行われます。

1)口腔ケアの効果

介護を必要とするお年寄りの場合、加齢や疾病による免疫機能の低下や、食べ物を飲み込む嚥下機能の障害によって異物や細菌などを肺に誤って吸い込んでしまうことがあり、それが原因となり誤嚥性肺炎を起こすことがあります。肺炎は高齢者の死亡原因の第一位であり、その7~8割は誤嚥性肺炎といわれています。たとえ死亡にいたらなくても肺炎による発熱の原因にもなります。口腔ケアの最大の効果は、口の中の汚れを改善し清潔にすることでこれらの肺炎や発熱に予防効果があることです。したがって、感染対策やリハビリテーションとして普段から継続的に行われることが望ましいとされています。

2)口腔ケアの実際

口腔ケアとして、歯ブラシ/デンタルフロス/歯間ブラシを用いたブラッシング、ガーゼ/スポンジによる歯ぐきや粘膜の清掃、舌の清掃、入れ歯の清掃、うがいなどを普段から行うことが大切です。これらは誰でもできる基本的な口腔ケアとなりますが、障害の程度によっては可能な範囲で行ってください。歯科医師や歯科衛生士はさらに専用器材を用いてより高度な口腔ケアを行います。また、舌や唇など口腔周囲に刺激を加え、唾液分泌の増加や嚥下機能の確認を行うことは、食べる機能に対して効果があるだけでなく意識レベルや認知機能の向上も期待できます。