お口に関する話

2010年12月アーカイブ

Q改めて骨粗しょう症について教えて。
A骨の量が減って骨がもろくなる、女性や高齢者に多い病気。初期は、骨の量の減少があっても痛みなどの自覚症状がない場合もある。症状は腰痛、背中の痛みなどを訴えることが多く、骨折に基づくものがほとんど。
Q骨粗しょう症と歯の治療にはどんな関係が?
A2003年にアメリカでビスフォスフォネート薬剤、通称BP薬剤による治療を受けている患者さんに、あごの骨が腐ったり重い感染症にかかったりするケースが見られ、その中でも歯の治療後に発生することが多いと報告された。
Qアメリカだけの症例なの?
Aいいえ、日本でも同じような例が報告されている。
Q薬の名前をもう一度教えて。どんな薬?
A骨粗しょう症やがんの骨転移、高カルシウム血症、多発性骨髄腫などの治療に広く使われている薬。
Qどんな風に接種する薬?飲み薬?
A飲み薬と注射薬。これまでの研究では、飲み薬よりも注射薬で副作用が現れるといわれている。骨粗しょう症の治療は、一般的に飲み薬を使うけれど、100%安全とはいえない。
Qどうしてあごの骨が腐るの?
ABP薬剤は骨が溶けるのを抑え骨の量を増やす効果がある薬。なぜあごの骨を腐らせるのか、今のところ原因はわかっていない。
Q腐ってしまった骨を治す方法はある?
A骨が壊死してしまった場合、骨の回復は極めて困難。
QBP薬剤による治療を受けている場合は歯の治療を受けないほうがいいということ?
Aいいえ、副作用は、抜歯、インプラントの埋め込み、腫れた歯ぐきや腐った歯の根を治療するなど外科的な処置の後に発生する。歯石の除去やブラッシング、修復治療などには影響がみられない。
Qもう一度確認。BP薬剤による骨粗しょう症の治療を受けていて、抜歯、歯ぐきや歯の根を治療するときには、あごが腐ったりしてしまうなどの副作用がある。BP薬剤の治療を受けている方や過去に受けていた方は?
A勝手にBP薬剤の服用を止めたりせずに、歯科医と主治医に相談をして。過去に使っていた方もそのことを歯科医に伝えるように。
QBP薬剤による治療を始めることになったらどうしたらいいか?
A安心して骨粗しょう症治療を受けるために治療開始前に必ず歯科健診を受けること。歯科治療は終わらせておくこと。定期管理を受けて口の状態を健康に保つことが大切。
Q普段はもちろん、骨粗しょう症の治療を受けているときにも口の中のケアを怠ってはいけない?
A口の中のケアができていると、副作用が発生しても重くならないと報告されている。歯科医院で定期的なチェックとプロによるケアを受けて、口の状態をいつもきれいにしておきましょう。