お口に関する話

2011年8月アーカイブ

Qドライマウスって?
A口腔乾燥症の総称、口の中や喉の渇きを主訴とする症状が現れます。現在ドライマウス人口は800万人と推定されています。
Qドライマウス、どんな症状がでるの?
A自覚症状としては様々挙げられます。まずは、口の中や喉が乾く、カラカラする、口の中がネバネバする、話しにくい、パン、ビスケットなど乾いた食品が食べにくい、飲み込みにくいなど乾燥を直に感じる症状です。そのほかにも、味がおかしい、口臭が気になる、急にむし歯が増えた、舌がヒリヒリする、舌、唇、口角にひび割れができているなどもドライマウスの症状に挙げられます。放っておくとこれらの症状が悪化してしまいます。
Qどうしてドライマウスになるの?
A原因も様々で、糖尿病や腎臓病、シェーグレン症など病気と結びついていることもあれば、薬の副作用や、日頃の生活習慣が原因になることもあります。例えば鼻炎などの鼻疾患や癖などで口呼吸をしている方は、唾液が蒸発してしまい口が渇く原因となりますし、精神的ストレス、緊張も原因になります。
Qストレスが?
Aストレスがかかったり緊張したりすると交感神経が刺激され、唾液の分泌が抑制されるためです。そのほか、加齢によっても起こりやすい。これは年齢とともに口や顎の筋力の低下や萎縮が起こり、唾液の分泌量が低下することが原因。今挙げた以外にも様々な要因が考えられます。
Qなりやすい年齢は
A原因が様々なのでドライマウス自体はどの年齢でも起こりますが、一般的には中年以降の女性に多く見られます。またシェーグレンなどは圧倒的に女性に多いのでそういうことも関係しているかも知れません。
Qドライマウスかどうかの検査、自分でできるそうですね?
A病院の歯科口腔外科等で行う検査には色々あるが、自分でもできる検査がサクソンテスト。ガーゼに吸収した唾液量を測定する。ガーゼを噛む前にガーゼの重量を計っておき、2分間噛んだ後のガーゼの重量を計り、その差を唾液分泌量とします。2g/2分以下が唾液分泌低下とされています。
Qドライマウスはどうやって治療するの?
Aまずはドライマウスの原因を見つけて、その原因を除去することが大事です。たとえば、糖尿病や腎疾患などの病気がある場合は、病気の治療を行う。常用薬の副作用が原因であれば薬剤の変更や減量を行う。ストレスが原因であればストレス除去に努める。原因が分かってもなかなかそれを取り去ることができない場合は、いわゆる対症療法となります。乾燥への対処は口腔の保湿。
Q具体的には?
A保湿力の高い洗口液、保湿ジェル、スプレーによる噴霧、患者さん自身に努力してもらう唾液腺刺激療法を行います。また加湿器等で部屋の湿度を高めたり保湿マスクを使うなどがあります。
Qドライマウスを日頃から予防するには?
A普段からよく噛んで食事をするように心がけることです。よく噛むことによって唾液の分泌が促され、安静時にも唾液の量が増えます。また、唾液腺を刺激するマッサージや口の運動(体操)などを行うこともいいと思います。
Q自覚すること、そして日頃からの予防が大事ですね?
A唾液には細菌や食べかすなどを洗い流す自浄作用、細菌の発育を抑制する抗菌作用、免疫力を高める免疫作用、唾液アミラーゼによる消化作用、酸性に偏った口腔内を中性に戻す緩衝作用、歯の再石灰化作用、歯の保護作用、など様々な重要な働きがあります。その働きを最大限に活用することにより健康で質の高い生活が送れると思われます。よく噛んで食べるよう心がけることはもちろん、よく噛めるお口の環境づくりが重要となります。セルフケアと歯科医院でのプロフェッショナルケアを上手に組み合わせて唾液がどんどん出るお口を作り上げてもらいたいと思います。先ほど申し上げた自覚症状のある方は、一度かかりつけの歯科医院に相談してみてください。

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