お口に関する話

お口の健康維持.

お口の健康を維持するためには、まず病気に罹らないための予防と、むし歯や歯周病の治療が終了してからのメインテナンスが重要です。予防とメインテナンスは、いずれも患者さん御自身が日頃心掛けるべき点と、歯科医院で受ける予防処置や指導、あるいはメインテナンスがあります。快適な食生活のため、歯科医院スタッフは、お口の健康維持を支えます。

高齢者と歯科.

高齢者には老人特有のからだの変化があり、そのために特徴的にむし歯になりやすいところがでてきます。また、歯科治療においても、体調の変化を常に考えながら進めていくことが必要なのです。心配事や不安なことは、是非気軽に担当の歯医者さんに申し出て下さい。

認知症と口腔ケア

Q認知症と口の中の手入れってどのようにつながるのでしょうか?
A認知症患者の場合、病気の影響で口の中の手入れが極端に疎かになってしまいます。歯ブラシを手に、一見、歯を磨いているような動作をしていても、実際には歯をきちんと磨くことができないことが多いのです。入れ歯の手入れも不十分になりがちです。
Q口の中が不衛生だと、どうなるのでしょう?
A唾液や飲食物が誤って気管に入ったとき、口の中にある歯周病菌をはじめ、様々な菌が一緒に肺に入り込んでしまいます。抵抗力の弱い高齢者は肺炎を起こしてしまいます。
Q歯周病菌が肺炎を引き起こすというのは意外ですね。
A抵抗力が強くない高齢者にとっては、日常生活で最も注意するべき病気です。
◎認知症になった場合に重要な口腔ケアのポイントを事前に伺っています。ひとつずつ紹介しましょう。
まずは1つめ。"認知症と診断されたら、まずは歯医者さんへ"
A認知症が進み、歯科医院で検査や診療を受けていることへの認知ができなくなってくると、口を開くことを拒むなどして、治療が難しくなることが多いのです。
Q認知症が進行するまでに対策を立てることが大事ですね?
A認知症の進行を念頭に置いて日々の歯磨きを始めとする口腔ケアや、栄養の摂取方法などを考えて下さい。
◎2つめは、"日々のケアこそ大切。プロに依存するだけではダメ。"
A歯周病の場合、心臓病のリスクが健康な人よりも2倍高くなるといわれています。例えば、週に1度は歯科医師に診てもらっているから大丈夫ではなく、日々、毎食後にきちんと歯を磨くことが、死にいたる危険を減らすのです。
◎3つめのポイントは、"認知症がひどい場合は、入れ歯の使用を慎重に"。
Aいわゆる「総入れ歯」のような大きなサイズであっても、飲み込んでしまう場合があります。なるべく単純な構造の入れ歯にしたり、入れ歯の使用を中止したりと、認知症の進行状況に合わせて管理していく必要があるでしょう。
◎総入れ歯でも飲み込んでしまうということは、ちょっとした差し歯も注意が必要ですよね。
4つめのポイントは"インプラントの使用中止を検討する"。インプラントって、人工の歯の根っこを埋め込むというものですよね?認知症の場合は使わない方がいいのですか?
A直に顎の骨に埋め込むインプラントの場合、健康な人でも定期的な歯科診断と専門家によるクリーニングが不可欠です。認知症と診断された場合、有害な菌やウイルスの感染リスクを減らすために、埋め込んであるインプラントにねじ留めしてある入れ歯を外す選択肢も考慮した方がいいでしょう。
Q認知症が進行する前に、口の中の手入れの重要性を知っておく必要がありそうですね。
A定年退職を迎えたら、夫婦でお互いに膝枕をして、相手の歯を磨いてみて下さい。人に歯を磨いてもらう怖さや、逆に人の歯を磨く難しさを一度実感することで、口腔ケアが簡単ではないことを認識しておいてもらえればと思います。

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