お口に関する話

2012年3月アーカイブ

Q歯周病は口の中だけの問題ではなく全身と深い関係があるそうですね?
A歯周病には毎日のケアと定期的な歯科健診が欠かせません。しかし、ケアをしていてもなかなか歯肉の炎症が治まらない場合は健康状態や生活習慣に何か問題があるかもしれません。高血糖や喫煙の習慣が歯周病を悪化させている可能性があります。
Q高血糖というと糖尿病を患っている方も多い。特に注意が必要?
A糖尿病があると歯周病が進行しやすく治りも悪くなることが知られています。血糖値の高い状態が続くと、タンパク質に糖が結合したものが血液中に増え歯肉もその影響を受けて炎症が悪化しやすくなるので、血糖値の良好なコントロールが大切です。健康診断で血糖値が高いと言われたら、食生活や運動不足に注意するとともに歯科医院で歯周病チェックを受けましょう。
Q他にも、喫煙の習慣は歯周病を悪化させるのですか?
A喫煙の習慣があると、歯周病が進行するリスクは 2 ~ 9 倍に高まることがわかっています。タバコは高血糖と並んで歯周病を悪化させる 2 大危険因子といってもよく、タバコをやめなければ歯周病の治療を受けても効果が得られにくい場合があります。
Q歯周病は全身にどのような影響を及ぼしているのでしょうか?
A歯周病は細菌感染による慢性の炎症です。細菌の作る毒素や炎症を引き起こす物質が患部から血液中に入り、全身に悪影響を及ぼす可能性があります。
Q具体的にどんな影響がありますか?
A歯周病は心臓病・肺炎・早産などのリスクを高めることもわかってきました。まず、血圧、コレステロール、中性脂肪が高めの方、また心臓に不安のある方、歯周病は心臓病のリスクを高める可能性があります。心臓の内膜や弁膜に障害がある方に見られる細菌性心内膜炎はその原因のほとんどが口の中にいる細菌ですので予防には口の中を清潔に保つケアが欠かせません。
Q早産については?
A妊娠中は口の中の衛生状態が悪くなりがちなのに加え、女性ホルモンの血中濃度が高まります。歯周病の原因菌のあるものは女性ホルモンを利用して増殖するため、歯肉の炎症が起きやすくなります。母親が進行した歯周病にかかっている場合、低体重児を出産する率が 7 割以上になるとも言われています。
Q肺炎については?
A特に高齢者の注意が必要。食べ物を誤って気道に入れてしまい歯周病の病原菌など口の中の細菌が肺や気管支に感染するケース(誤嚥性性肺炎)は寝たきりのお年寄りに多く見られます。家族や歯科医師・衛生士とも協力し口の中のケアを続けましょう。
歯周病は口の中だけの問題だけではなく全身と深い関わりがあります。健康を維持するため口の中のケアを常に心掛けたいですね。

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