お口に関する話

2012年5月アーカイブ

Qスポーツによる口の中のケガは多いのでしょうか?
Aスポーツで歯を折ったり口の中を切ってしまうことは、良くあることです。ある統計によると顎、口、顔の領域の外傷の原因として多いのは交通事故、転倒、転落で、その次にスポーツによる外傷が多いとされております。
Qそこで怪我の予防のためにマウスガードを着用したほうが良いと。一体、どういうものなのでしょうか?
A皆さんにお馴染みのものとしては、ボクシングの選手が口の中に付けているマウスピースといえば判りやすいのではないでしょうか。マウスガードとは口の中に装着して、スポーツによる衝撃から歯やその周囲組織を守り、外傷を予防する、装着物ということです。厚さ、2,3mmの軟らかいビニールの衝撃吸収剤からできています。
Qマウスガードを装着することで、どの程度歯や口を守ることができますか?
Aアメリカンフットボール選手の調査によると、60パーセント近くの選手に見られた口や顎の外傷の発生率を、マウスガードの装着により5パーセント以下に抑えられたという報告があります。
Q具体的にはマウスガードを装着することでどんなケガを予防できるのでしょうか?
Aマウスガードは上の歯、全体を覆うように装着します。ですから、スポーツによる衝撃を吸収、分散することによって、1.歯が折れたり、脱臼(歯が抜けること)、2.唇、舌といった口腔軟組織の裂傷、3.顎の骨折などを予防します。また、顎の関節への衝撃を軽減させたり、脳しんとうの予防効果などがあります。
Qどんなスポーツでマウスガードの装着が推奨、薦められていますか?
A装着が義務付けられているのは、ボクシングやラグビー、アメリカンフットボールといった選手同士が激しく接触するいわゆる、外傷の可能性が高いコンタクトスポーツです。また、装着が義務化されていないスポーツでも、野球やバスケットボール、サッカーといった競技人口が多いスポーツにおいても歯、口の外傷が多く見られます。ボールが前歯にあたって歯が折れたり、脱臼したり、また相手選手のひじや頭が歯とぶつかることで受傷することが多く見られます。最近人気のスポーツでは、スノーボードで着地する時に上下の歯を強くぶつけて受傷することもあります。
今、多くのスポーツでマウスガードの着用を勧めて、スポーツによる外傷を予防していくことが必要だと思います。
Qマウスガードはどのように手に入れたらよいのでしょう?
Aスポーツ店や量販店などで既製品を購入することはできます。しかし、既製品は必ずしも自分の歯にぴったり合うわけではありません。装着した時の異物感が強いとか、かみ合わせが不十分な時もあるようです。やはり、かかりつけの歯科医院で作ってもらうのが良いでしょう。歯科医院ではその人の歯型を取って製作しますから、装着感がとてもよく、競技中に息苦しいとか発音しづらいといったことが少なく、かみ合わせもしっかり調整することができます。
Q(マウスガードを装着せずに)もし、歯が折れたり、抜けてしまったらどのようにしたら良いでしょうか?
A歯が抜け落ちても、再植という方法によって元通りに戻すことができる場合があります。抜けてしまった歯の根についている組織を傷つけないように、専用の保存液に入れて急いで歯科医院を受診しましょう。もし、保存液がない場合には生理食塩水や牛乳に漬けるか口の中に歯を含んで、とにかく乾燥させないことが大切です。