お口に関する話

2013年4月アーカイブ

Q口臭、私も気になります。にんにく料理を食べた時などはもちろんですが、普段からしっかり歯磨きしたりガムを持ち歩いたりしている。ちゃんとケアしているつもりなのにどうして臭うのですか?
A口臭の 8 ~ 9 割は、口の中の汚れや病気が原因であるといわれています。具体的に言いますと、磨き残しや歯周病、重症のむし歯が多い、舌苔(舌の表面に付いた白~淡黄色の汚れ)が大量についている、唾液の分泌量が減る、入れ歯が不潔な場合、口内炎や口腔ガンなどがある、などの原因が挙げられます。
Qケアしている"つもり"でも、実はまだ汚れが残っていたり、治療していないむし歯なども原因になるんですね。
A口の中以外では、鼻やのどの病気(副鼻腔炎、慢性鼻炎、慢性扁桃炎、咽頭喉頭ガン)呼吸器系の病気(化膿性の気管支炎、肺ガン)消化器系の病気(食道ガン、胃ガン)、糖尿病、尿毒症、腎不全、慢性肝炎などが関連しているといわれています。
Q口臭の原因、食べ物による場合と、口の中全体の問題、それから内臓などに病気があることに関係しているかもしれない、ということですね。食べ物による臭いが原因の時はきちんと歯磨きをすれば良くなる気がしますが、歯周病など口の中に病気がある場合は、病状によって臭いに違いはありますか?
A先ほどお話しした口臭の原因で、最も多いのは歯周病です。軽度の歯周病(歯肉炎)ですと、口臭はほとんど認められませんが、重度の歯周病は歯周病菌が繁殖し、口臭が発生します。歯周病菌はたんぱく質を分解する酵素を持っていて、臭い物質を発生させます。これは、揮発性硫黄化合物といって、歯周病にかかった方の口臭では、血生ぐさい・魚や野菜が腐ったような臭いといわれるメチルメルカプタンの割合が高いことが報告されています。
Q歯周病を放っておくこと自体怖いですが、口臭の原因にもなるんですね。他の原因として先ほど教えていただいたように、胃など内臓に病気がある場合も、進行によって口臭が強くなることがありますか?
Aそうですね。口の中以外で口臭が発生する疾患の中には、特徴的な臭いが出てくるものがあります。肝硬変や肝臓ガンではアンモニア臭、その他、呼吸器や消化器のガン、糖尿病など、病状によっても臭いのタイプが異なります。
Qどこが悪いかによって臭いのタイプが違うんですね。
Aよく「胃が悪いと口臭が強くなる」と言われて、信じている方もいらっしゃるかと思いますが、実際に胃の病気が原因で口臭が発生することは稀といわれています。胃と食道の境目に噴門というところがありますが、そこは食物が通過する時以外は閉じているので、「ゲップ」以外では胃の空気が口の中に出ることはほとんどありません。
Qもうひとつ、口臭の原因としてよく聞くのが「ストレス」なんですが、これについてはどうなんですか?
Aストレスと口臭には関連があります。口臭が気になって不安がある方は、会話でストレスを感じることで、さらに口臭が強くなることが考えられます。ストレスによる口臭の悪化には、唾液の分泌が影響しています。唾液の分泌量は、成人では約1.5リットルと言われています。唾液にはいろいろな役割がありますが、口臭に関係することとしては、口の中を洗浄する作用、抗菌作用、粘膜の保護作用などがあります。
Qよく、緊張したりすると口が渇く感じがしますね?
Aストレスがある状態では、唾液量が減少します。そうなると、普段は唾液によって流されている汚れや食べカスが残って、口臭の原因になってしまいます。また、服用している薬(抗ヒスタミン薬、降圧剤、睡眠薬、抗うつ薬など)の副作用によって唾液の分泌が抑制されて、口の中の乾燥が起きている場合があります。このようなことも口臭の発生に影響があるといえます。ただし、自己判断で薬を飲むことを中止しないようにしてください。まず担当医に相談することが必要ですから注意してください。

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