お口に関する話

社団法人長野県歯科医師会: 2010年6月アーカイブ

お子さんが「指しゃぶり」をして前歯が開いてきて心配だ!このままにしておいていいのだろうか?とお悩みの方は是非お読みください。

1)指しゃぶりをナゼするのか?

乳幼児期における指しゃぶりは手と口と目の協調運動の発達に必要なもので、3歳ぐらいまでは心と体の発達において意味があります。指をしゃぶることによって寂しいときや不安なときに自分の精神を安定させているわけです。通常は成長とともに自然にやめてゆくので、3~4歳までは無理にやめさせる必要はありません。

2)指しゃぶりによる影響?

指を吸う時の筋肉の力で歯列が狭くなり前歯が前に突出したり、前歯がかみ合わなくなったりしますが指しゃぶりをやめれば自然になおります。こうしたクセが5歳半以降まで続かない限り心配不要ですがいつまでも続いていると舌や唇に別の癖がついてしまい顎の成長や歯並び、顔の形に大きく影響することがあります。指しゃぶりは家族でも発見できますが、口の周囲の筋肉のバランスの不調和や舌、唇、食物飲み込み時の悪い癖の有無は専門家である歯科医師に判定してもらう必要があります。

3)対策と考え方

指しゃぶりはストレス解消手段とも考えられているため、早期にやめさせようとして強く叱ったり指に刺激物を塗る方法はかえって逆効果になります。手指をたくさん使う遊びをさせたりしながら子供とのふれあいを大切にして「自分からやめたい」という方向に家族みんなで盛り上げていくことが大切です。心理的安定のために就寝前に絵本を読んであげたり手をつないで寝てあげることも大切です。成長に伴い他の子供が吸ってないことに気がつけば自然にやめていきますので、基本的に待つ姿勢も大事ですが5歳半以降になっても続けているようであればクセを取る装置を取り付けたり舌や唇の筋肉の訓練をする事もあります。詳しくはかかりつけ歯科医にご相談ください。

口の中に「口内炎」ができて辛い思いをした経験は誰にでもあると思います。今回はそんな口内炎に関して解説します。

1)口内炎とは?

直径2~5mmの丸い潰瘍(かいよう)が頬や唇、舌などの粘膜にできます。境界の明瞭な黄白色の潰瘍を中心に、その周囲の粘膜が赤みをおびたりします。触ると痛かったり、塩辛いものや酸っぱいものを口に入れるとしみたりします。その多くは「アフタ性口内炎」と呼ばれます。

通常は1~2週間で自然治癒しますが、症状がひどくなると食事や会話にも不自由するようになり、また口臭の原因ともなります。口内炎の原因はさまざまですが、主に睡眠不足、二日酔い、遊び疲れ、不規則な食事、ストレスなど体調に左右されることが多いです。

2)口内炎で困ったら

口内炎が長引く場合は、歯科医院で「軟こう」や「うがい薬」をもらってください。レーザー治療も効果があります。確実な予防方法はありませんが、日頃の生活において胃炎、便秘、過労、精神的ストレス、局所の機械的刺激などは極力避けるようにしましょう。基本的には睡眠をよくとり、体の疲れを取ること、そしてお口の中を清潔に保つことが大切です。