お口に関する話

歯の治療

Q歯がしみる症状、この時期ですと、かき氷などを口にしたときに気になりますが、どうしてしみるのでしょう?
Aしみるという症状は歯の中の神経が刺激されることで起こるのですが、原因は様々考えられます。まずはむし歯です。歯にむし歯による穴があくことで、歯の神経を直接刺激し、水などの冷たいものがしみるようになります。
Q確かに、しみるな、と思ったらむし歯だったということがありますね。
Aむし歯以外にも様々な原因が考えられます。その一つに歯周病があります。歯周病は歯自体ではなく文字通り歯の周りの組織の病気です。口中の細菌が歯肉を刺激し、歯肉が腫れたり、逆に歯肉が下がって歯肉の中に隠れていたはずの歯の根元が露出します。歯の根もとは温度変化に敏感なため、しみやすくなります。日頃の生活習慣も歯がしみる原因になります。歯ぎしりや、歯をくいしばることで、歯が削れたようにえぐれて、神経を刺激します。以前は、「歯の磨きすぎで歯の根元がすり減り、歯がしみる」と言われていましたが、様々な研究により、現在では削れたようにえぐれているのは、ほとんどが歯ぎしりやくいしばりが原因と言われています。また、以前より少なくなりましたが、毎日の乱暴な歯みがきも原因になります。歯肉や歯の根元が削り取られ、歯がしみることがあります。
Qむし歯や歯周病だけでなく、普段の生活習慣が原因になったりもするんですね。ところで、しみたり、しみなくなったりすることがあるのですが、どうしてですか?
Aお口の中には熱い食べ物や飲み物、氷、アイスクリームといった冷たいものも入ってきます。その温度変化は何十度にもなります。健康な歯でも極端な温度変化ではしみることがあります。同じものを口にしても、一時的にしみなくなったり、再びしみる場合は知覚過敏が考えられます。歯の神経が冷たい刺激や熱い刺激に対して過敏に反応し、しみるという感覚を引き起こしているわけです。歯の神経の反応は、体調、季節などによっても変わってきますので、しみたりしみなくなったりすることがあります。しかし、むし歯が原因の場合は要注意です。しみなくなったからと言ってむし歯が治ったわけではなく、歯の神経が死んでしまい痛みを感じなくなった可能性があります。さらに進むと、ズキズキと痛み出す可能性があります。
Qしみた場合、すぐ受診したほうがいいのでしょうか?
Aむし歯があるのを自覚されている場合は早めの受診をお勧めします。歯科医院での適切な治療により、歯を守ります。歯はしみるけれどむし歯の自覚がない場合は、知覚過敏が考えられます。日常生活に差し障りがあるようでしたら歯科医院を受診して下さい。歯科医院では、知覚過敏の原因を探り、それに対処する治療やアドバイスをします。
Qどんな治療をするのですか?
A軽症の場合は、しみる場所、主に歯のつけ根ですが、その部分に薬を塗り込むことにより一層の膜を貼って歯の神経に刺激が伝わりにくくします。歯の根もとがえぐれてしみている場合は、その部分を埋めて刺激を遮断します。症状が重い場合は、歯の神経を取り除いてしみなくします。これにより確実にしみなくなりますが、歯を長く保つためにも、できるだけ歯の神経が生きた状態で使いたいものです。
Q歯ぎしりとの関連のお話しもありましたが?
A歯ぎしりやくいしばりがある方は、それが知覚過敏と関連しているか歯科医院で診ていただいて下さい。必要に応じて、歯ぎしり防止のための「ナイトガードというマウスピース」を入れていただいたり、くいしばりを防止するトレーニングを併用します。
Q日頃からできる予防法はありますか?
A先ず、丁寧な歯みがきを心がけて下さい。毛先が柔らかめの歯ブラシで、露出した歯のつけ根の表面についたプラークを丁寧に取り除きます。決して力を入れてゴシゴシしないことが大切です。「しっかり磨こう」と気合いを入れすぎると、歯ブラシの刺激が加わりすぎてよくありません。優しく小さな動きで丁寧にブラッシングして下さい。歯ブラシの毛先がふれるだけでピリッとする場合は、知覚過敏の症状を抑える歯みがき剤の使用をお勧めします。これを使いながら柔らかめのブラシでそっと磨くようにすると、1~2 週間で症状が改善することがあります。
Q歯がしみることは本当につらいことですね。
Aはい、しみるということは、歯が教えてくれている危険のサインとも考えられます。これを見逃さず、軽いうちに対処すると、ご自分の歯で美味しく楽しい生活が送ることにつながります。気になる時は是非一度歯科医院でご相談下さい。

フッ化物を応用した治療は、齲蝕(うしょく)の予防法の一つで、歯質の強化等による利用されます。フッ素とは自然界に広く存在している元素で、人体や土の中、海水や川の水、植物や動物などに含まれています。人体の中にはカルシウムと同じく歯や骨の構成成分として含まれています。


フッ素の主な働きには、歯の質を丈夫にする働きや口の中の細菌の働きを弱める働き、出来はじめのむし歯(要観察歯)を治すという働きがあります。学校健診等で要観察歯と診断された歯に白濁したところが見られても、フッ素を作用させていくことにより滑沢な歯になるという観察結果があります。フッ素の主な働きとしては次の3つが挙げられます

  1. 歯の質を丈夫にする
  2. 口の中の細菌の働きを弱める
  3. できはじめのむし歯(要観察歯)を治すことができる

フッ素は次のようなものにも含まれています

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歯科治療では、歯を削って詰め物や被せ物をする場合に、最終的な製作物ができるまでの間は「仮歯」を入れます。歯科医師は苦労して患者さんのために仮歯を入れますが、時としてそのことが上手く伝わらず、患者さんはもう完成した歯が入ったと思ってしまうことがあります。今回は、そんな誤解を防ぐためにも「仮歯」について解説します。

1)仮歯の入っている状況

最終的に、完成品として入る歯は金属、硬質レジン、セラミックといった材質になります。

それに対し仮歯は耐久性や材質面でも品質は低く、一時的な使用を目的としています。削られた歯がそのままでは見た目にも実用的にも患者さんにも不都合ですからこの場合の仮歯の必要性は理解しやすいと思います。専門的には歯を保護したり、歯の位置を保ったり、歯肉の形を整えたり、かみ合わせを維持したりと仮歯には重要な役割があります。万全の準備を整え最終的な歯が入るのを待っている状況に、仮歯の大切な役目があるという訳です。

2)仮歯が取れてしまった時

仮歯には二つの役割があります。一つ目は「仮歯」はそれをお使いいただいている間は治療中の歯を保護し支えてほしいこと、二つ目は、治療が継続している間は取れてほしくはないけれども、最終的に完成品としての歯が入る時点では、その役目を終えスムーズに取れてほしいことです。

治療時に主治医の先生からも「仮歯は取れやすいので注意してほしい」等の説明があるかと思います。しかし、もし万が一取れてしまった場合は可能であれば治療を行っている先生に速やかに連絡いただき「仮歯」を再び入れてもらう必要があります。くれぐれもそのまま放置しないようにしてください。取れた仮歯をそのままにしていると、治療中の歯のむきだしの部分が破損して形状が変わってしまったり、歯が移動して隙間がなくなったり、最悪の場合は痛みが出たりとその後の治療に大きな支障が出てしまうことがあります。

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