お口に関する話

むし歯(3)

「乳歯」がはえてくるのは、ほぼ生後6ヶ月頃からですが、この歯の芽(歯胚)は妊娠して約6~7週目頃からでき始めます。つまり、妊娠中から生後にかけて、歯は長い期間を経て成長します。よって丈夫な歯をつくるためには、妊娠中に母体が摂取する栄養と、生後、子どもが摂取する栄養の両側面から考える必要があります。特に、歯の基礎づくりは妊娠初期からスタートするので、母親の妊娠中の食生活は大きな影響を与えます。

妊娠によるホルモンの変調で、唾液が酸性になり、むし歯になりやすくなります。重いつわりで母体からの栄養が十分とれないと、石灰化不全症(歯の質がもろい)になることもあります。食べ物や生活への配慮としては、妊娠中毒症に罹ると胎児全体への影響が大きいので、栄養バランスのとれた食事、規則正しい生活を心がけて下さい。健康への配慮としては、風邪を始めとするウィルス性の病気は、歯も含め悪影響を及ぼすので予防を心がけて下さい。妊娠がわかったらすぐに歯の定期健診を受けて下さい。むし歯の治療は、流産・早産の心配のない4~7ヶ月の安定期に受け、完全に治療しておくことが大事です。

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乳歯の初期むし歯では、「進行止め薬」を塗ると、一時的にその進行を抑える効果があります。これを効果的に用いるために次の点に留意して下さい。

  1. 乳歯の初期のむし歯が原則
  2. 年2~4回、継続して塗る
  3. 黒くなったところをよく磨く
  4. 定期健診を受け、点検する

永久歯は、第一大臼歯(六歳臼歯)の咬む面の溝がむし歯になる率が、全体の50%にもなります。

このようなむし歯になる前、またごく初期のむし歯の段階で、これらの溝を「フィッシャーシーラント」という方法で溝を封鎖しておく治療法があります。六歳臼歯などの永久歯のほか、乳歯にも有効な予防法です。

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