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家庭の医学辞典

歯の健康管理

覚えよう、正しいブラッシング(2)


歯間ブラシ

歯と歯の間が大きくあいているところには、「歯間ブラシ」が便利です。これは、ちょうど試験管ブラシを小さくしたような形をしています。つま楊枝は、歯肉を傷つけやすく、あまりおすすめできません。

歯と歯の間にゆっくりとこの歯間ブラシを通してブラッシングしてください。無理に力を入れて使用するとワイヤーの部分が折れてしまいます。すき間にそって、歯間ブラシが入ることを確かめてから、1カ所20回程度、何もつけずにブラッシングしてください。

歯と歯の間は、歯石がたまりやすく不潔になりやすい部分ですので、常に清潔に保ち、細菌の増殖をおさえてほしいものです。また、ブラッシングの刺激によって歯肉がひきしまってきます。さらに、もち運びも便利で、ハンドバックやポケットに入れていつでも使用することができます。歯科医院または薬局で市販されています。すき間の大きさに応じた種類がありますので、歯科医院でどの歯間ブラシがよいかをたずね、使用法などの指導を受けてからお使いください。


デンタル・フロス

一生懸命ブラッシングをしたつもりでも、なかなか磨けないのが「歯と歯の間」です。その歯と歯の壁面を掃除するのが、糸状の「デンタル・フロス」です。このフロスで掃除することを「フロッシング」といいます。

フロスは、欧米では歯ブラシと同様にスーパーなどでも手に入れることができ、歯ブラシとフロスをごくあたりまえに使用しています。最近、日本でも歯科医院や薬局にも置かれるようになってきました。歯ブラシとフロスは、いわばホウキとハタキのような関係といえるでしょう。

初めて使用する人は、20センチほど出して端と端を結び、しばって輪の状態にします。あるいは、歯ブラシの柄についている穴に通しておくと便利で使いやすいようです。


赤ちゃんの歯磨き

赤ちやんの歯がはえ始めるのは、生後6カ月ころからです。一般的には下の前歯からはえてきます。いったんはえ始めると速いもので、知らないうちに上にも横にも次々とはえてくるものです。こんなとき、歯の白い頭が見えてきたら、さっそく綿棒やガーゼなどを使ってきれいにぬぐってあげましょう。歯がはえ始めたら、「むし歯の予備軍」の登場と思ってください。

半分以上はえてきたら、そろそろ幼児用の歯ブラシを使いましょう。何もつける必要はありません。


幼児の歯磨き

自我に目覚め始め、好き嫌いがはっきりしてきます。デパートなどでも、ほしいものがあると泣いてほしがるようになることでしょう。けれども、何でもいう通りにしていたら、お母さんは子どもの「召使い」になってしまいます。歯磨きの場合も同しことです。

毎日、お風呂に入ってから寝るまでの間に、時間を決めて歯磨きをしてあげましょう。初めはいやがるかもしれませんが、毎日毎日積み重ねていくと、自分から歯ブラシをもってくるようになります。こうなればしめたものです。お人形にまでお母さんのまねをして歯ブラシをするようになっていきます。

毎日お母さん一人がやるのではなく、お父さんも交替で歯ブラシをしてあげることで、子どもとのスキンシップを大いに深めてほしいものです。


6歳臼歯のはえるころ

「6歳臼歯」とは、永久歯が初めて乳歯のうしろにはえてくる「第一大白歯」のことです。6歳白歯は、名前の通り6歳前後に萌出し始めます。赤ちやんのころのように初めて歯がはえてきたという感激は少なく、ほとんどのお母さんの知らないうちにはえてきてしまうようです。萌出が完了するころには、もうすでにむし歯になっているという場合も多く、大いに注意をうながしたいと思います。

小学校にあがるまでは、お母さんやお父さんが、寝る前に「歯磨きチェック(仕上げ磨きをしてあげてください。これは、お子さんとの大切なスキンシップの時間でもあります。

その際、いつ「大人の歯」がはえてくるか、お子さんと一緒に観察していてください。きっと、お子さんのほうが早く見つけることと思います。乳歯のうしろに赤くふくらみができて白い点状の歯が見えてきます。さっそく歯ブラシを横に入れて歯磨きを始めてください。ただし、粘膜を傷つけるほど強く磨かないようにしてください。この6歳臼歯は、ほかの歯と同じ高さになるまでは咬む面が機能しないので、歯垢がたまりやすく注意が必要です。

6歳臼歯がはえ終わると、いよいよ前歯が乳歯から永久歯にはえかわっていきます。


はえかわり期の歯磨き

「混合歯列期」とは、乳歯と永久歯が混合している時期のことで、歯の大きさや位置、高さなどが不ぞろいの時期でもあります。したがって、歯垢もたまりやすく、歯ブラシのあたりにくい部分がたくさんあります。

乳歯のむし歯で苦労したお子さんも、永久歯ではむし歯を絶対につくらないように、心を新たにして歯磨き習慣と定期検診を定着させてください。

乳歯の下から、永久歯がはえてくると、乳歯の根の部分が吸収され始めて、頭の部分(歯冠部)を残してかさぶたのような状態で歯が抜けかわっていきます。

歯ブラシは、なるべく小さめのものを選び、歯磨き剤をつけないですみずみまでゆっくりと磨く時間を、食後の歯磨きとは別にもつようにしてください。歯垢は、歯の色と同じであるために見落としてしまう場合が多いので、歯垢に対して赤く染まる「染め出し剤」を使うとよいでしょう。歯垢がどこについているか、一目でわかります。

歯磨きをしたあとでもまだ赤く染まる部位は、いつも磨き残してしまうところですので、毎日1回は十分に磨けているかどうか、保護者の方がチェックしてあげてください。もちろん、歯科医院でもブラッシング指導が受けられます。


永久歯の磨き方

1)もち方

エンピツをもつよう(ペングリップ)に握ってください。力を抜くことができて、過度な力で歯肉を傷つけたり、退縮するのを防ぎます。また、ペングリップにすると肘が脇腹につき、腕の力が入らず、長い時間歯磨きしても疲れません。

2)歯ブラシの動かし方

ストロークは小さくし、なるべく力を抜いて小きざみみに振動を与えるような気持ちで横磨きをしてください。細かい場所もすみずみまできれいにすることができるはずです。

3)歯磨き剤(ぺースト)

基本的には歯磨き剤(ペースト)はあまりつけないほうがいいでしょう。長時間歯磨きができ、洗面所で無理に磨かなくても、どこでも水なしで磨ける「その場磨き」をおすすめします。しかし、どうしても気持ちが悪いという人は、ペーストを歯ブラシに5分の1程度つけて、1分間ほど磨き、そのあと何もつけないで磨くような習慣をつけましょう。ペーストのさわやかな香りとハッカなどの作用のために、自分ではよく磨けたと錯覚してしまうものです。また、ペーストには研磨剤も含まれていますから、力を入れてぺ?ストをたっぷりつけて磨いていると、歯の頸の部分を削ってしまいます。

4)歯列の外側の磨き方

歯列の外側は、ほおの粘膜とほおの筋肉が発達しており、口を大きくあけると、ほおが緊張して歯ブラシが入りにくくなるので、口を閉じ気味の状態で磨くといいでしょう。歯ブラシの横腹の部分をあてるようにすると歯肉を傷つけないですみます。

まず初めに、歯肉の部分から歯に向かって回転させてください。よく知られている「ローリング法」です。そのあと、歯に対して45度の方向で、歯と歯肉の境目にブラシをあて、小きざみに横磨きをしてください。

5)歯列の内側の磨き方

基本的には外側の磨き方と同じですが、横磨きのほうが楽でしょう。奥のほうになると、前歯部に柄がぶつかり、歯肉に近い頭の部分まで届かないことがあります。一度鏡を見ながら、歯頸部の部分が磨かれているかどうか確認してみてください。うまくできない場合は、子ども用の歯ブラシか、柄に角度のついたものを使用してみるといいでしょう。

一般的には、内側のほうが歯肉が腫れたり歯石がつきやすく、また歯磨きも不十分になりがちです。外側より時間をかけて磨いてください。

6)前歯の内側の磨き方

前歯の内側は、歯ブラシを縦にあてて毛束の先端をかきだすように動かしてください。

あるいは、子ども用の歯ブラシを使用すると、横に入れて横磨きもできます。この部分も歯磨きのしにくいところで、いったん歯石がつくと歯槽膿漏が急速に進行する部分ですから、要注意です。

7)咬み合わせの面の磨き方

歯ブラシの毛束の部分を奥から前後にホウキではきだすように磨いてください。一番奥のうしろの部分は小さめの歯ブラシで横に突っこむようにして磨いてください。

8)歯と歯の間の磨き方

歯と歯の隣り合っている部分も、むし歯になりやすい部分です。1日1回は「フロス」を使って清掃することをおすすめします。また、歯と歯の間が大きくあいている人は、「歯間ブラシ」を使ってブラッシングとマッサージをします。

9)義歯とブリッジの下の磨き方

義歯のバネのかかつている歯は、プラーク(歯垢)がたまりやすいところですから、まんべんなくその周囲を磨きましょう。




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