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家庭の医学辞典

歯周病(1)

歯周病とは


歯周病とはどういう病気か

歯がなくなる原因は、「むし歯」と「歯周病」とでは、どちらが多いと思いますか?最近では、歯周病で歯をなくす人のほうが多くなっているのです。

今までは、年をとれば老化により歯周病になるのは仕方のないことと考えられていましたが、現在では、気をつけて生活をすると何歳になっても歯周病にならずに生涯自分の歯で食べられるようになってきました。

歯周病に対する正しい知識を身につけることで、生涯白分の歯を使っていただきたいと思います。歯周病は歯そのものの病気なのではなく、歯を支えている「歯周組織」の病気です。つまり、歯肉や骨の病気なのです。歯には長い根があり、あごの骨(歯槽骨)に埋まっていますから、歯はグラグラと動くことなく硬いものでも食べることができるのです。そして、手足の皮膚と同じように厚さ11ニミリノートル?の歯肉があごの骨(歯槽骨)を包んでいます。ですから、歯肉の中の骨が病気(骨が溶けること)にさえならなければ、生涯自分の歯で何でも食べることができるというわけです。


歯周組織とは

「歯周組織」とは、歯のまわりの「歯肉」や「骨」のことだといいましたが、正確にいえば、歯肉や骨に「セメント質」と「歯周靱帯(歯根膜を加えたもの)」のことです。セメント質というのは、歯根の表面を薄く覆っている硬い物質であり、歯周靱帯とは、そのセメント質と骨とを結びつけている無数の繊維の集まりです。つまり、歯根はセメント質と歯周靱帯によって骨に結びついており、その骨の上を歯肉が覆っていることにより歯は骨の中で強く埋まることができるのです。

これらの歯周組織が壊れる病気が歯周病なのであり、たとえむし歯がなく一見健康な歯のようでもこの歯周病になると、歯の根を包んでいる骨が溶けていってしまうために根をしっかりと支えられなくなって、歯がグラグラし始め、ついには抜けてしまうことになるのです。


歯がグラグラしてものが咬めない

歯周病は、歯を支えている歯周組織の病気なので、それが進行するにつれて、歯を支えている主役の骨(歯槽骨)が溶け、歯がグラグラしてきます。最初は、指でつまんで少々動く程度ですが、そのまま放置しておくと、舌を歯にあてても歯の動くのがわかるようになります。

こうなってしまっては、食事のときにもものが咬みにくく、痛みださなくても、歯肉からの出血や排膿が著しくなります。

これがさらに悪化すると、歯槽骨がまったくなくなり、膿の中に歯が浮いている状態になります。もうものを咬むどころか、上下の歯を咬み合わせることもできなくなり、猛烈な痛みにおそわれます。

歯科医師では、まだグラグラしていない歯を針金などで結びつけ、咬み合わせを調整して、歯の安静をはかりながら歯周病の治療が行なわれます。
しかし、歯周病のために3分の2以上の歯槽骨が溶けてしまうと抜歯せさるをえないことがあります。

また、歯周病がそれはど進んでいない場合でも、咬み合わせが不適当な冠が入っていたり、入れ歯のバネがかかっていてその歯に過度のカが加わると、特別その歯だけグラグラする場合もあります。

また、むし歯のために歯槽骨が溶けて歯がグラグラすることも多いのです。


むし歯はないのに歯がしみる

むし歯はないはずなのに、冷たい空気を吸ったり冷たい水を含むと歯がピリッとしみることはありませんか?

これは、悪い歯の磨き方をして歯肉を削りとってしまい歯の根が露出してしまった場合とか、歯周病で歯肉が下がり(退縮)、歯の根をむき出しにしてしまった人が訴える症状です。

たとえば、冬の寒い日にマフラーやオーバーを突然ひきはがされると、首すじから冷たい風が吹きこみ思わず身ぶるいをします。これと同しで、今まで歯肉にくるまっていた歯根が外気にさらされ、歯根に近い歯髄(歯の神経)がその刺激を敏感に感じとるために痛みを感じるのです。

歯の磨き方が悪いために歯肉が削りとられた場合には、歯の辺縁の歯肉はV字形に変形しています。多くは犬歯の奥の歯に見られます。V字の方向に歯磨きをした結果です。

歯ブラシのあて方の角度は正しくても、強い力や硬い歯ブラシの毛でこすったり、歯磨き剤をたくさんつけるといったことでも歯肉を傷つけ退縮させます。V字形に歯の根も削りとられてしまうのです。これは、歯磨きのあとしばらくヒリヒリするのを爽快感と感じている人に多いようです。

歯周病の歯磨きでは、歯磨き剤をつけずにゆっくりとやさしい力で歯のすみずみまで汚れをとることが大切です。露出した歯根にプラークが残っていると、プラーク中の細菌の毒素のために余計歯がしみることが多いようです。

しみる症状を軽減する方法として、フッ素や、歯髄を鈍麻する薬をぬったり、また歯の歯髄(神経)をとったりするやり方がありますので、歯科医院で相談してください。


歯が伸びてきた?

歯が伸びるという症状は、それぞれ4つの異なった原因で起こってきます。

(1)間違った歯磨き法による場合

これは、歯ブラシに力が入りすぎていたり、毛先が歯肉を傷つける方向に向いているときに起こるもので、健康な歯肉でも、歯ブラシで歯肉が削りとられるようにして、結果的に歯が伸びたようになってしまいます。横なぐりに大きく振動させる歯磨き法(横磨き)のときに多いようです。歯が伸びたようになる以外にも、水にしみたり、歯の根元が楔状になってしまうなどの症状もともないます。

(2)歯周病が治っていくとき

歯周病によって、歯を支えている骨が溶けてしまい、その上をプヨプヨした歯肉が覆っている場合、その原因であるプラークを適切な歯磨き法で除去し続けると、プヨプヨした歯肉の炎症が、改善に向かってひきしまってきます。そうなると、すでに歯槽骨がある程度溶けてしまっていますので、歯肉が落ち、歯が伸びたようになります。この場合は歯周病の治癒過程にあるといえます。

(3)歯周病の末期症状の場合

歯を支えている歯周組織の破壊が極度に進むと、歯がグラグラと動きだします。そして、下顎前歯は、舌の圧力で前上方に押しやられて歯が伸びたようになってきます。さらに、その下顎前歯が上顎前歯を突き上げ、上顎前歯も前下方に伸び、歯と歯にすき間があいてきます。この場合はかなり重症です。二番目との違いは、歯肉の状態(プヨプヨしている)や、歯間離開(歯がすいてくる)などで判定できます。

(4)歯を抜いたあとに起こる場合

歯は、上下両隣りの平衡関係によって、その位置を保っています。ですから、歯を1本でも失うと、咬み合わせを失った歯は、どんどん伸びていきます。

抜歯したあとに入れる歯やブリッジは、たんに咬み合わせの回復だけでなく、このように障害を防ぐ役割をはたしているのです。


歯肉が腫れて痛くて咬めない

歯周病は、糖尿病と同様に慢性疾患の1つです。ですから通常は、痛みを感しることもなく進行していきますが、歯周組織が高度に破壊されると、ちょっとした過労や睡眠不足、カゼなどで体調をくずしたときに、歯ぐきが腫れたり激痛におそわれたりといった急性症状を起こします。そうすると、むし歯でもないのに歯の根元が腫れ、何もしなくても激痛があり、歯がグラグラになって咬み合わすこともできなくなります。

この段階はかなり重症なので、抜歯せざるをえない場合も多いのです。しかし、一般に急性症状が出ているときの抜歯は避けられており、次のような治療がなされます。

まず、全身の健康状態の改善のため、抗生物質の投与がなされます。

次に、その原因歯の安静をはかるため、まわりの健康な歯と針金などで結びつけ、咬み合わせを調整し、咬んでも激痛が起こらないようにして、局所の洗浄と消毒が行なわれます。

また、特に歯ぐきの腫れがひどい場合には、麻酔を打ってから膿の袋を切開し、膿を出すこともあります。

このような処置を行なうと、1週間くらいで歯の痛みはほとんどなくなり、ある程度改善していきます。

そのあと、再検査を行ない、抜歯をするか否かが決定されます。


口臭が気になる

口臭が気になるといわれる方は意外に多いようです。

口臭というのは、文字通り口の中から出る異臭のことですが、その原因には歯周病に限らず次のようなものがあげられます。

胃が悪い、糖尿病、空腹、寝不足、心配ごとなどの感情の乱れ、むし歯、不潔な入れ歯、かぶせた冠やブリッジの不調、歯につまった食べかす、舌に付着した細菌類、などです。このうち強烈な口臭の原因は、何といっても歯周病ですが、このほかに意外に多いのは、舌に付着した細菌類による場合です。

歯周病による口臭は、歯ぐきと歯根のすき間(歯周ポケット)から出る膿が主な発生源となっています。

このように、歯周病による口臭は、ただ臭いだけにとどまらず、腺の偏出や歯槽骨の吸収をも意味するわけですから、口臭をなくすためには、根本的な歯周病の治療が必要になります。

とはいえ、口臭は誰にでもあるものです。歯周病によるものでない限りは、あまり気にしないはうが精神衛生上もよいでしょう。

次に、舌に付着した細菌類が原因となっている場合です。舌は本来ピンク色をしています。舌を出して、鏡で見てください。

動きの激しい舌の先の方はピンク色をしていますが、根元にいくにつれて、白色や黄色味をおびたコケのようになっているでしょう。

口臭は、食物として摂取されたタンパク質を細菌類が分解して、アンモニアなどを発生させるために生じるものなのです。

こういう場合には、やわらかめの歯ブラシで、舌の根元の方からかき出すようにこすると、1週間くらいで気にならなくなります。

自分で手軽に行なえる方法ですが、くれぐれも舌を傷つけないようにしてください。


歯周病の予防と治療



症例1.歯石、歯垢の除去前   ⇒



歯石、歯垢の除去をして3週間後の状態



症例2.歯石、歯垢の除去前   ⇒



歯石、歯垢の除去をして2週間後の状態


検査

歯周病の検査では、歯肉の中の骨がどこまで溶けているかが重要なポイントとなります。骨の溶けている状態を知るには、レントゲン検査が有効です。

最近は、「歯周ポケット検査」といい、細い針金状の探針を歯と歯肉のすき間に挿入して、歯と歯肉のはがれている状態を調べる検査をするようになってきました。この検査によって、その場所が正確にわかり、歯肉の中の骨の溶けている状態や、歯根のセメント質についているプラーク(歯垢)の状況などが判断できます。


治療法および予防法

歯周治療は、その原因であるプラーク(歯垢)をとり除くことなのですが、これは、あなたにしかできない仕事なのです。歯科医院では、歯肉の中の細菌や歯根のセメント質にこびりついた歯石をとり、歯と歯肉がはがれている状態から再びくっつけることのお手伝いしかできません。

一番有効な予防法と治療法は、プラークが歯につかないように、食生活を規則正しくして、歯磨きをきちんとすることなのです。

ところで、歯石があるということは、歯周病の原因となる歯に付着したヌルヌルとしたプラークが、毎日の生活の中で除去されていないことの証明となります。その日の汚れ、つまりプラークを1日に1回でもきちんと完全に除去していれば、けっして歯石はできません。なぜなら、プラークは、時がたつにつれて歯石に変化していくものだからです。歯石というものを、できたらとればいいのだという姿勢でいますと、歯周病は確実に進行していきます。歯石がつかないようにしようと、プラークを毎日除去していれば、歯周病の原因であるプラークがなくなりますから、歯周病は進行せずに治っていきます。

歯石には、白と黒の二種類があります。歯肉の上にある見える「白い歯石」と、歯肉の中にあって歯根のセノント質にへばりついている見えない「黒い歯石」です。歯周病の治療で最もやっかいなのは実はこの黒い歯石のほうなのです。歯肉の中に奥深くあると、器具を使って手探りでとるのですが、それは非常にむずかしく、どうしてもとれない場合には、手術をしなければならないときもあります。歯周病の治療とは、細菌を歯と歯肉のすき間に入れないようにすることですから、黒い歯石が歯肉の中にあると、歯肉と歯とはくっつくことができなくなり、細菌が中に入りこんで骨を溶かし、歯周病を進行させることになります。

歯石があるかどうかは、歯科医院で検査してもらうとよいでしょう。


歯肉が赤くなったら危険信号

歯肉が赤くなり始めたら、それはもう歯周病の始まりです。それは「歯肉炎」といって、歯周病の初期段階のことをいいます。

歯肉が赤くなっている歯のまわりには、必ずヌルヌルとしたプラーク(歯垢)があります。歯周病の原因であるプラークがすみついている場所なのでそこでは毎日少しずつ炎症が進行していることになります。プラークがなければ、歯肉が赤く腫れることもなく、けっして歯周病にはならないのです。

もちろん、子どもでも歯肉炎になります。

乳幼児の場合には、歯肉炎があっても、骨の新陳代謝が激しいので、骨が溶けることはまずありません。けれども、この歯肉炎を起こすプラークは、むし歯をつくります。むし歯も、その原因はプラーク中の細菌だからです。たとえば乳酸菌という細菌は、強い乳酸をつくるので、歯を溶かしてむし歯をつくっていきます。

このように、少年期までは歯肉炎を起こすプラークはむし歯として症状が現われますが、思春期の年代になるとこれが歯周病へと移行していきます。ホルモンの変化にともなって急速に歯肉炎が悪化していくのです。

この年代にしっかりとした健康な歯肉をつくり出しておかないと、歯周病が進行し続けてしまいます。

規律ある生活をする、規則正しい食生活をする、偏食をしない、プラークのできやすい軟食や砂糖の量をへらす、歯磨きによって歯面に付着したプラークをとり除く、といった毎日の生活の中で、歯周病の予防ができ、健康な人生を送れるのです。


初期の歯周病は歯ブラシだけで治る

どんなに赤く腫れている歯肉でも、歯に付着しているプラーク(歯垢)をとり除くことができれば、必ず治ります。逆にいえば、歯肉の腫れを治す方法は、プラークをとることしかないということです。歯磨きですべてのプラークを上手に落とすことができれば、歯肉の腫れは完全に治ります。初期の歯周病では、つまり、歯と歯肉があまりはがれていない状態の場合には、歯ブラシだけで治療ができるということなのです。

現在、日本中の人々が毎日歯を磨いていますが、なかなかその効果はあがっていません。確かに、磨いてはいるけれど、磨けていない人があまりにも多いからです。歯を磨いていても、肝心のプラークをすべて落としていなければ、歯磨きの意味がないのです。

歯周病は、歯と歯の間にある三角形の「歯肉の歯間乳頭部」といわれる場所から始まります。初期の歯周病では、この歯間乳頭部がまず赤く腫れ、この場所から次第に骨が溶けていきます。しかもこの場所は、プラークも一番落としにくいところなのです。

ですから、この歯間乳頭郡に歯ブラシの毛先が確実にあたっているかどうかを確認しながら、細かい横振動で横磨きをしっかりとしてください。

まず、鏡を見ながら歯と歯の間の歯間乳頭部に歯ブラシの毛先があたっていることを確認して、その感触を覚えてください。歯肉の辺縁、歯間乳頭部にいつも触っている感触を覚えれば、鏡を見なくともできるようになるはずです。

ただし、あまり強い力でこすると、歯肉が傷ついたり退縮をしたりするので、やさしい力で全体のプラークをとり除く歯磨きを実行してください。


歯磨き剤をつけずに歯磨きを

プラーク(歯垢)をとるための歯磨き法は、いつでもどこでもできる「その場磨き」「ながら磨き」がよいでしょう。洗面所で歯磨きをすると、ゆったりとした気分で時間をかけての歯磨きはしにくい上に、めんどうな気持ちになりやすいのではないでしょうか。

「テレビを見ながら」など「?しながら」、ゆっくりと時間のとれるときに、水も歯磨き剤も使わずに、それぞれの歯についたすべてのプラークを、時間をかけてやさしくすみずみまで歯磨きをすることが、より確実でより長続きする方法ではないかと思います。

歯磨き剤を使わないほうがよい理由は4つほどあります。

(1)歯磨き剤を使うと「その場磨き」が不可能になります。ある程度骨が溶けてしまっている場合、20分近く歯磨きをしないとプラークが全部とれない

(2)香料や発砲剤によって磨けていなくても磨いた気になってしまうことです。

(3)歯磨き剤をつけると、毛先がどこにあたってどう磨いているかの確認ができません。

(4)歯磨き剤をつけてゴシゴシ磨くと、歯肉が下がり歯が削れて、しみることもあります。歯磨き剤には研磨剤が含まれており、歯質の部分まで削りとっているのです。

しかし、歯磨き剤を使わないとどうしても磨いた気になれない人は、最初か最後の仕上げのときに、できるだけ少量の歯磨き剤を使い、2度磨きをしてほしいと思います。


歯周病の歯磨きはこれだ!

歯磨きなどで歯周病が治るものかと思っている方も多いかもしれません。しかし、歯周病の主な原因は、歯と歯ぐきの境目に付着したプラーク(歯垢)という細菌の集合体ですから、その除去こそ、最も根本的な治療法なのです。いいかえると、適切にプラークを落とせる歯磨き法を続けなければ、たとえ一時的な改善がなされても歯周病は再発するということになります。

では、どんな歯磨き法がよいのでしょうか。

歯ブラシ法は、多くの先駆者たちによって、いろいろな方法が唱えられています。

それらのどの方法でも、丹念に時間をかけて正確に行なえば、たいていよく磨けるものです。

ここでは、とくに歯周病の場合に有効で、効率のよい方法をご紹介しましょう。

歯ブラシはペンを握るようにもちます。

野球のバットを握るようなもち方では、どうしても力が入りすぎてしまい、歯や歯ぐきを痛める危険があります。

肘を脇につけます。こうすると、磨くスピードがアップし、毛先の動きも安定します。

そして、歯ブラシの毛先を歯面にあてます。一番効果よく汚れを落とすのはブラシの毛先であることまた、落としたいプラークは歯と歯ぐきの境目にあることを念頭に置き、最初は鏡で見ながら、正確に位置づけをしてください。

さて、歯ブラシの動かし方です。

歯ブラシを歯面にあてたまま左右に細かく振動させます。振動の幅は、1、2ミリ程度にとどめ、歯と歯ぐきの境目と同時に歯と歯の間(歯間部)に毛先を届かせるように挿入し、振動によってとびださないよう心がけます。

このように、横なぐりに大きく動かす方法(横磨き)とはまったく異なります。

磨く順序ですが、何も考えないで歯磨きをすると、たいてい、利き手の反対側のほおの側か、前歯の唇側から始めます。一方、磨きにくいところは、舌側(内側)、特に利き手側の舌の奥歯の内側です。ですから、歯磨きのし始めには、一番磨きづらい、利き手側の下あごの奥歯の内側から始めるのも工夫の1つです。

最後に、磨けたかどうかを確認することが重要です。

歯面がきれいになったかの確認は、指でこすってキュッキュッと音がするかどうか、舌で歯面を触ってみて、ヌルヌルしていないかどうかで簡単にできます。

初めのうちは、「歯垢染め出し剤」を使って確認し、磨けた感覚を指や舌で覚えるようにするのもいいでしょう。

歯ぐきがヒリヒリするのは、歯肉に過度の力が加わっている場合で、これは歯肉や歯を削りとってしまう原因にもなりかねません。このような場合には、圧力を下げ、その分、磨く時間を延ばすようにしましょう。

以上をまとめてみますと。

  1. 歯ブラシをペンを握るようにしてもつ
  2. 肘を脇につける
  3. 毛先を歯と歯ぐきの境目と歯間部にあてる
  4. 細かく左右に振動させる(幅は1~2ミリ程度)
  5. 磨く順序に気を配る
  6. 磨けたことを確認する
  7. 弱い力で時間をかける

ということになります。

しかし、個人個人によって、また、歯肉の状態や性状、口の大きさ、歯並びなどによっても異なります。以上のような方法でまず試してみて、磨けていないところを歯垢染め出し剤などで確認して、自分なりに工夫することが必要です。

要は方法よりも、適切な力かげんで確実にプラークをとること、そしてそれを毎日続けることが重要なのです。




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